ICFP Programming Contest 2014 準優勝

7 月末に開催された ICFP Programming Contest 2014 の結果がスウェーデンで開催中の学会 ICFP 2014 で発表されたようです.例によって我々は事前にこっそり知らされていましたが,結果は準優勝!

(写真は現地の @esumii 先生にお願いして使わせて頂いています.)


このブログでももう何度か紹介していますが,ICFP-PC は他のプログラミングコンテストよりも圧倒的に「なんでもあり」の世界的なコンテストです.1 つの大きめのタスクにチームで 72 時間取り組み成績を競います.チーム人数,プログラミング言語,計算資源などに一切制限は無く,問題も形式からして毎年大きく異なります.(類似するコンテストとして挙げられるコンテストが皆無で,毎年かなり内容が違うこともあり,人にどのようなコンテストかを説明するのは毎回苦労します.)

今年は,去年優勝を果たした際のチームと同一のメンバーで出場しました.今年もチームの持つ幅広い面での力が発揮でき良かったと思います.チームで良い連携ができると,やっぱり一人でやっているより格段に楽しいです.

「連覇に失敗した」という捉え方をするチームメイトも居ますが,僕は上出来だと思っています.今年の内容は対戦ゲームの AI 作成でした.対戦ゲームはどうしても対戦相手との相性が重要になってくる部分があり,「強い」「弱い」でのランキングというより「多くの AI を倒せる AI」が良い順位を取ることになります.そして勿論その辺まで予測するのは困難ですので,良い順位を取るためには運も必要になってきます.(更に,今年のようなタスクでは評価に用いられるステージの性質も大きく響きますが,今年も評価に使うステージはコンテスト中には公開されませんでした.)

とはいえ,もちろん優勝したかったことには間違いないです.来年がまた楽しみです.

追記

色んなプログラミング言語を使ったのですが,恐らくリポジトリからの統計で,C++ が我々指定の言語という扱いになったようです.というわけで,1 年間 C++ が "a fine tool for many applications" ですのでよろしくお願いします.