Preferred Networksを退職しました

2016年から約7年弱勤めたPreferred Networks (PFN)を退職しました。6/1より次の職場で仕事を開始します。次の職場については6月以降気が向いたときにTwitterかどこかに書きます。

PFNはどうだった?

PFNでの日々は、一言で言うと最高でした。技術的にも立場的にも多岐にわたる経験をさせてもらいました。そして、何より、めちゃくちゃ楽しかったです。PFNで働けたことは幸運で、心から感謝しています。今後も他の人に相談されたら多くの人に勧めると思います。

PFNでの思い出を色々書きたいのはやまやまなのですが、とても長くなりそうなので、別の記事にしようと思います。

では、なぜ転職するのか?

Generative AI

Generative AI (LLM, 拡散モデル)の最近のブレイクスルーに大きな衝撃を受け、Generative AI分野の研究開発に、私にとって一番望ましい形で関われそうな環境で仕事をしたいと考えるようになりました。

それにはいくつかの理由があります。まず、大きな社会的インパクトが期待できることや、技術的に面白いことは、当然挙げられます。それに加え、私は現在のこの分野のような状況での仕事が恐らく(自分の中で)かなり得意ということもあります。このような状況は今後の人生でそう何度も訪れるものではないだろうし、ここから数年の時間を後悔なく過ごすためにはリスクを取っても良いと考えました。

会社のフェーズ

PFNでの経験は常に素晴らしいものでしたが、その中でも私にとって特に一番楽しかったのは、やっぱり転職直後の数年間の時期かなと思います。

PFNは既に10年近い歴史を持ち、多岐にわたるプロジェクトや人材を有する大きな組織に成長しました。これだけ会社が続き、色々なものを築き続けて来たことは、本当に素晴らしいことです。しかし、そういった今のPFNが抱える課題や成長のために必要なこと、そしてそこから割り出される各々に求められるものを考えると、初期と比べ、企業としての焦点も変わってきており、求められる能力と私の強みとのギャップも広がってきたと感じます。

これは、決して会社が悪いように変化したという意味ではなく、自分の能力や嗜好の幅の狭さ、適応能力の低さに起因するものだと思います。また、そういったことをごまかさず、自分の得意不得意や好みを直視し素直に向き合っていこうと考え直した、という個人的な変化もあります。

経験社数

アカデミアを出て以来、フルタイムで勤めた会社はPFNが1社目です。昨年、機会に恵まれ知人の会社を何個か手伝わせてもらったこともあり、会社によって想像以上に色々な違いがある、ということを改めて認識しました。

今までもある程度意識してきたつもりではありますが、コンフォートゾーンを適度に抜け出すということはやはり自分にとって重要であり、あまり強い理由がなくてもそういった良い機会かなと思いました。

おわりに

関わりのあった社内外のすべての方々に、心からの感謝を述べます。PFNでの経験やそこで培われた皆さんとの関係は、私の人生において大切な宝物です。そして特に、代表取締役の西川さんと岡野原さんには深い感謝の意を表したいと思います。彼らのリーダーシップとビジョンは、常に私の挑戦の原動力となっていました。そのような素晴らしい環境で働くことができたことを、誇りに思います。

今後もPFNのことを応援し続けるつもりです。今まで本当にありがとうございました!